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秘密にしろよ
第8章 秘書のお仕事
結構な広さの部屋だった。

女の匂いが溢れている。

…っ…変な気持ちになりそうだよ。

俺が眉間に皺を寄せると、

「…どうした?香水の香りは…嫌いか?」

と恭介は悪戯に微笑んだ。

「いえ。…何か…変な感じで…」

と言葉を濁すと、

「…お子ちゃまだなぁ…」

と優しく笑っていた。

…恭介の香水は…俺は好きだよ。

心の中でそう呟いた。

デスクを社長室へと運ぶと、皆が仕事へと戻った。

必然的に恭介と二人になった。

俺はデスクを片付けながら、チラッと恭介を見やる。

真剣に書類に目を通している。

…恭介…格好いいなぁ…。

と見惚れていると、視線に気が付いたのか恭介もこっちを見た。

…っ!

思わず頬を染めて顔を逸らせた。

「…麟太郎…後で…7階の一番奥の部屋へ行け。…これは…社長命令だ。」

と恭介は険しい表情を向ける。

…?

「…あっ…はい。」

と俺が慌てて返事をすると、

「それと…タオルも何枚か置いてある。それを敷けば問題ないだろう。」

と恭介はまた書類に向かった。

…はぁ?何の話してるんだ?

と俺が首を傾げていると、更に言葉を重ねてきた。

「…麟太郎…お前の答えを見付けてこい。」

とこちらを見ずにそう言った。

…俺の…答え?

そこで俺はハッとした。

「…嫌です。まだ…俺は…」

と声を上げると、恭介は俺を見て、

「…じゃぁ…いつならいいんだ?いつになったら…あの子の願いを叶えてやれるんだ?」

と静かに言った。

まだ戸惑いを見せた俺に、更に言葉を綴る。

「…もう行け。これは一社員としての…最後の仕事だ。そして…明日から…晴れて俺の秘書になれ。」

と顔を附せた。


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