この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
秘密にしろよ
第8章 秘書のお仕事
「…麟太郎…愛してる。」

と恭介がそう言った時、

「コホン…」

と咳払いが聞こえた。

俺と恭介は一緒にそちらを向く。

「…あの…ワタクシの事…忘れてますよね?」

と江奈は顔を真っ赤に染めていた。

「…江奈…こっち来て。」

と俺が呼ぶと、恭介は一瞬ビックリしていた。

江奈は少し戸惑いながらも、こちらへと向かってきた。

直ぐ側まで来た時、俺は江奈の手を握った。

そしてグイッと引っ張ると、俺の顔に近付ける。

「なっ…」

と小さく声を漏らすと、俺は江奈にキスをした。

「…間接キス。」

と俺は笑った。

そして俺は恭介の腰に腕を回したまま、江奈の手を握ったまま、二人に告げる。

「…江奈…恭介と仲良くしてよ。素敵だって…言ってたじゃん。…江奈も…恭介に抱かれてみなよ?きっと虜になるからさ…。じゃなきゃ…俺達の関係は続けられない。」

同じ様な顔をした恭介と江奈に、俺は更に言葉を綴る。

「俺は恭介と江奈が抱き合ったとしたら、二人に嫉妬する。江奈と俺が抱き合ったら…恭介が嫉妬する。俺と恭介が抱き合ったら…江奈が嫉妬する。…皆が同じ気持ちじゃなきゃ…この関係は成立しない。」

そして最後にこう言った。

「…それが無理なら…俺は…この会社から姿を消す。…これが俺の答えだよ。」

すると恭介が口を開いた。

「…麟太郎…お前は…。江奈…俺は構わない。何度も伝えた様に…俺はお前が好きだ。しかし…麟太郎も同じ位好きなんだ。」

と恭介が難しい顔を向けると、

「…麟太郎さんと同じ様な事…言わないで下さい。もう…分かりましたから。…恭介さんとも…仲良くします故…姿を消すなんて事…言わないで下さい。」

と瞳を潤ませていた。

この日から…俺達の妙な関係が始まった。


/162ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ