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秘密にしろよ
第8章 秘書のお仕事
俺は昨日でいち社員の最後の仕事も無事終えて、今日から晴れて恭介の秘書となった。

秘書の仕事は結構あった。

少し裏切られた感が芽生える程、忙しかった。

俺は恭介の隣の席で、必死にパソコンに向かっていた。

「うっ…」

俺は打ち間違えて、変な声を上げてしまった。

すると隣の席から、恭介が笑って言った。

「…何だ?パソコンは苦手か?結構大変だろ?俺の秘書も…。」

俺は恭介の方も向かずに、

「…喋りかけないで下さい。…本とに終わらないですから。」

と打つ指を早めた。

暫くすると…後ろから抱き締められた。

!!!!!!!

思わず違う文字を打ってしまう。

「あっ…ちょっ…」

と顔を確認すると、悪戯に微笑む恭介がいた。

「…恭介…お願いだから…」

と俺が悲しそうな顔を向けると、恭介の指がパソコンへと向けられた。

……………。

俺は恭介の指に釘付けになる。

男らしい手には似合わない長い綺麗な指が、カチャカチャと凄い早さでキーボードを叩く。

あっと言う間に打ち込みが終った。

…………。

「…麟太郎も…これ位早く打てる様になれ。そうすれば…俺との時間も増えるのに。」

と恭介は微笑むと、自分の席へと戻って行った。

「…恭介…マジで…リスペクト。」

とボソッと呟くと、

「ん?何か言ったか?」

と俺を見ていた。

「いえ。…何も。」

と俺は次の打ち込みへと気合いを入れた。

何だよ…負けるかっての。

俺だって…恭介の役に立ちたい。

こんな奴…秘書になんかするんじゃなかった…なんて思われたくない。

俺はいつになく真剣に、パソコン画面とにらめっこしていた。

恭介はそれを、微笑みながら見守っていた。

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