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秘密にしろよ
第9章 新しい生活
『一緒に住まないか?』

そう言われた日から、3日が経過していた。

恭介はあの日以来何も言ってこなかった。

それどころか話も出来ない程、お互い忙しく駆け回っていた。

同じ部屋で居るのに、恭介に触れられないモドカシサに、俺はイラついていた。

それに…あの日結局恭介に触れられて、江奈の件はうやむやに終わっていた。

俺は大袈裟にタメ息をつくと、苦手なパソコンとにらみ合いをしていた。

「…麟太郎…お疲れだな?」

と恭介は俺の側まで来ていた。

…恭介…

やっと触れられるんだ…と思わず手を差し出す。

すると恭介は、

「…今から少し…席を外す。」

と俺に優しく微笑んだ。

俺は出した手を引くと、

「あっ…はい。どちらへ?」

と恭介に問いかける。

恭介は少し寂しい顔をしながら、

「…今からあの部屋を使う。誰も入れないようにしてくれ。」

と顔を逸らせた。

そして俺の返事も待たずに、社長室から出て行った。

…恭介…

理解はしているけど…やっぱり少し心が痛い。

…誰抱くんだよ…

前に3人で決めた事があった。

それは…他の人を抱いても…抱かれても…理解をする事。

俺達は付き合っている訳ではない。

それに…社内恋愛は禁じているのだから…と。

社長である恭介は…俺達とは比べ物にならない程忙しい。

それが秘書になって初めて分かった事。

まだちゃんと聞いてはいないが、SEXをしたくても仕事が終わってからとなると…なかなか時間が取れないのではないだろうか…。

だからこの部屋で情事を繰り返してきたのでは…。

一緒に住むとなったとしても…果たして抱いて貰えるのだろうか…。

少し…不安だった。
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