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秘密にしろよ
第9章 新しい生活
「!!!!!っ…麟太郎さん?」

と真っ赤に染まった江奈の頬に手を当てる。

じっと顔を見つめていると、

「…麟太郎さん?…何か御座いましたか?哀しそうな顔をしていますが…大丈夫ですか?」

と江奈が俺を覗き込んだ。

「…嫌…何でもない。ありがとう。仕事に戻って。」

と江奈を秘書室へと帰らせた。

俺はパソコンに向かう気になれず、頭を抱えてじっとしていた。

…恭介…そんなに…やりたいのかよ…

でも約束したんだ。

誰を抱いても…理解すると。

俺は気持ちを奮い起たせると、パソコンの打ち込みに集中した。

1時間30分程して、社長室の扉がノックされた。

「はい…大丈夫です。」

と俺はパソコンを打ちながら答える。

扉が開いて濱中さんが姿を現した。

「…ちょっと…長引いちゃった。」

と満足気に微笑みながら、秘書室へと入って行った。

俺はなるべく何も考えずに、パソコンを睨んでいた。

それから暫くして、恭介が入ってきた。

その姿を見ただけで、胸が痛い程軋んだ。

「…麟太郎…変わりは無かったか?」

と恭介が俺に問いかける。

俺は恭介の方を向かずに答えた。

「はい。何も。」

カチャカチャとキーボードを打つ音が響く。

その時後ろから抱きすくめられて、打つ手を止めた。

俺は固まってしまった。

そんな俺の耳元に、恭介の優しい声が響いた。

「…怒るな。また話そうと思っていた事だが…今話した方が良さそうだな。このまま…聞いてくれ。」

と恭介は愛しい声で続けた。

「…アイツらを抱くのは…江奈の為だ。嫌…初めは俺の性欲だけの為のシステムだった。でも今は状況が変わった。俺は愛する人を見付けてしまったからな。こんなに愛しいと思ったのは…産まれて初めてなんだ。愛してる…お前だけを…」

と恭介は俺の頭をギューっと強く抱き締めた。

…恭介?…俺…だけを?


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