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秘密にしろよ
第9章 新しい生活
結局江奈は歩いて帰って行った。

俺は恭介に着いて歩いていた。

ピピっ…と音がして、車の鍵が開いた。

「…麟太郎は…そっち。」

と恭介が俺を助手席へと促す。

あっ…反対かよ。

俺はあんまし車には詳しくない。

分かったのは、高そうな車だって事と…ハンドルが反対側だと言う事だった。

俺はドキドキしながら乗り込む。

「うわっ…」

と座った途端に声が漏れた。

「…ん?」

と不思議そうに恭介が俺を見やる。

「…嫌…思いの外…フカフカだったから…」

と俺は顔を赤くさせて俯いた。

「くっ…お前は本とに…飽きないよ。」

と恭介は笑っていた。

音もなくスーっと車が走り出す。

恭介は慣れた様に片手でハンドルをきる。

その時恭介は窓を開けると、煙草をくわえた。

!!!!!!!!!!っ…

「えっ!恭介って煙草吸うの?!」

と俺がビックリしていると、

「…ああ。会社では吸わない様にしている。…煙草を吸う男は…嫌いか?」

とフーッと煙を吐いて答えた。

「いえ…格好いいっす。」

と俺は何故か顔を赤くさせていた。

…めっちゃ似合うし。何だよ…この絵に書いた様な男前は。

「…麟太郎は…吸うなよ?身体に悪い。覚えなくてもいい事だ。」

とフーッと煙を外に吐いていた。

…知らない恭介を無くしていきたい。

もっともっと深く知り合いたい。

俺の事も知って欲しい。

外の流れる景色を見ながら、俺はそう思っていた。

煙草を吸い終えると窓を閉めて、右手をこっちへと伸ばしてきた。

…?

俺はそっとその手を握る。

すると恭介も強く握ってくる。

無言のまま俺達は手を強く握り合っていた。

それだけで…俺は…幸せな気持ちになっていた。

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