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いろはにほへと ~御手洗家の10の掟~
第1章  2歳児に惚れた男?

「ひ、1人で入れまちゅっ!」

普通の2歳児なら、1人で風呂なんか入れないだろうが。

母・リーザはネグレクト(育児放棄)気味だったため、いつしかココは小さな手で苦心しながら、シャワーを浴びる術を心得ていた。

「おバカさん。こんなちびっこ1人で、入れられるか。危なっかしい」

だだっ広いバリ風のバスルームに降ろされたココは、裾が床に着く程でかいTシャツを握り締めながら、必死に抵抗する。

「あ、危なくないでしゅっ」

(てか、私は危険よりも、知らん男と風呂入るほうが嫌なんだ~~っ!)

「いいや。バスタブで溺れるかも。石鹸で滑って頭打つかも。それにこんな ちびっこが、きちんと髪と身体を洗えるとは思えないし~」

やや寝癖の付いた黒髪の下、にやあと愉しそうな笑みを浮かべた龍一郎。

大きな手をココへと伸ばしたかと思うと、いとも簡単に纏っていたTシャツを頭から抜き取ってしまった。

「いやぁ~~っっ」

身ぐるみ剥がされ すっぽんぽんにされたココは、断末魔の雄叫びを上げながら逃げを打とうとするが、

その裸体はすぐに男の手に堕ちる。

「心配するな。2歳児に手を出すほど、女に不自由はしてないって。むしろ俺の好みは “ボンキュッキュッ” だ!」

「~~~っ!?」

(その2歳児に、何てこと吹き込むんだっ こんにゃろうめ~~っ)





結局、2歳児のピチピチボディー(恥)は、龍一郎の手でわっしゃわっしゃと洗い清められてしまった。

昨夜知り合ったばかりの母親の間男に、自分の全てを曝け出した その行為は、

もう穴があったら入りたいくらい恥ずかしくて、更にくすぐったくて。

お風呂から上がった頃には、騒ぎ疲れたココはぐったりしていた。

(ううっ もう、お嫁にいけない……。ぐっすん)

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