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いろはにほへと ~御手洗家の10の掟~
第1章  2歳児に惚れた男?

まあ養子になれたのは、身寄りの無くなったココにとっても、万々歳なのだが。

如何せん、先程からニヤニヤしながら自分を見下ろしている男だけは、完全に「余計」だ。

「余計」というか「いらない」。

何故に2歳11ヶ月の幼女の身空で、生涯の伴侶を決められなければならないのか。

「さあて、話も纏まったし。ココからの “俺の呼び名” を考えないとな~?」

そして、どこからどう見ても未成年の龍一郎は、そんな阿呆な事を悩み始めた。

「「龍一郎さん」? 「龍ちゃん」もいいなあ? もしくは「旦那様」~?」

「………………」

指先でシャープな顎を弄りながら、一人で首を捻っていた龍一郎だったが。

「は……っ!? ま、まさかまさかの「あ・な・た」とか?」

最終的に導き出した “己の呼び名” に、恍惚の表情を浮かべてくる。

(うげぇええええっ キモい。てか、こいつ、ウザい)

ココは桃色の唇の角をひくひくさせながら、頭の中でドン引きしていた。

何が悲しくて、母の元・間男を「あなた」呼ばわりせねばならぬのか。

このまま放っておくと、本当に「あなた」呼びを強制させられそうで。

それだけは避けたいココは、おずおずと提案した。

「……パ……パパ……は?」

自分の養父――山田 悟の主たる、御手洗 龍一郎。

しかもどう考えても、サトちゃん 改め 山田 は、主の許嫁候補をこの屋敷に縛り付ける――その為だけに、自分を養女にしたのだろうし。

(今から「パパ」呼びしておけば、大きくなった頃には父性が芽生えていて。私を「お嫁さんにしたい」なんて思わなくなるかも知れない)

若干、貞操の危機を感じたココのその案に、

「う~~ん、でも、俺は “パパ” じゃないよ~?」

龍一郎はあまり乗り気では無いらしく。

(むむむ……。では、かくなる上は――)

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