この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
いろはにほへと ~御手洗家の10の掟~
第2章  3歳児の憂鬱

「しょういえば……パパ、学校は?」

今は9月頭。

学生諸君は そろそろ天国という名の夏休みを終え、地獄(?)の学校生活へと戻る頃ではなかろうか?

ぬ~んと仰け反りながら、後ろの龍一郎を見上げれば、

「学校……? そんなもの、とっくの昔に卒業したぞ?」

きょとんと見下ろしてくる男に、丸っこい瞳がぱちぱち瞬く。

(うん……? あれ? 18歳って確か、高校3年生だっけ?)

頭を元に戻し、小さな手で指折り数えるも。

「……ふえ……? ちゅ、中卒?」

18歳の9月時点で「とっくの昔に卒業した」という事は、

つまり、

うん、そういう事だよね――?

だよねえ?

(え゛ぇ~~っ こんな富豪の中卒とか、ありですかい?)

しかし降ってきた返事は、ココの予想とは違っていた。

「なにそれウケるw」

「……へ……?」

きょとんとするココを持ち上げた龍一郎は、自分の方へ向けて抱き直し。

やや奥二重の瞳で、面白そうに見下ろしてくる。

「大学院の博士課程まで出てるよ」

「……はひ……?」

変な相槌を寄越す幼女の ちっちゃな鼻を摘まんだ男は、苦笑しながら続けた。

「もちろん “スキップ” でな?」

「………………?」



“スキップ”……?

え? スキップ? 

……っ はぃいいいい~~っ!?

ちょっと待ってっ! 

一体何歳で大学に進学すれば、こんな若造が博士になれる訳っ!?


/99ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ