この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
いろはにほへと ~御手洗家の10の掟~
第2章  3歳児の憂鬱

だから、佳奈はその感謝の気持ちを行動で示した。

旦那がシたい時には どれだけ身体が辛くとも、2つ返事で応じ。

朝の早い旦那よりも更に早起きし、完璧に身支度を整え送り出し。

立ち仕事・接客業・特殊な職種――という旦那をおもんぱかり、すべて先を読み心を砕き、

自分もフルタイムで働きながらも、これでもかと尽くしまくった。

その結果。



結婚して3ヶ月後――旦那は無職になった。



原因は、リストランテのオーナーとの些細なイザコザ。

たったそれだけで、10代の頃から世話になった恩人を裏切り、プー太郎になった旦那。

けれど、佳奈は励まし続けた。

「家計は私の稼ぎで何とかなる」

「貴方の腕は確かなもの。夢だった自分の店を持てるよう、私が全面的にバックップするわ!」

貯金くらいしか趣味の無かった佳奈が、地味にコツコツと貯め続けた1000万円。

それらを店舗の頭金や準備の為の支出に充てて貰おうと、通帳と印鑑ごと旦那に渡し。

その結果、

暇と金を持て余した男は、見事に転落していった。

たぶん前世の自分は かなりの下げマンで、駄目ンズ製造マシーンだったのだと思う。

以前は やりもしなかったギャンブルで「この金を倍にするぞ!」と、糞マンガさながらな事をほざいた挙句、

有り金の大半をスリ、ベタに酒に逃避。

次にハマったキャバクラ通いにも飽き足らず、浮気相手を佳奈の留守中に連れ込む事 数度。

従順で優しかった年下旦那のあまりの豹変ぶりに、自分の犯した過ちを自覚するも時 既に遅し。

/99ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ