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いろはにほへと ~御手洗家の10の掟~
第4章 5歳児は達観する
( “他にもピンク色のところ”……? ん~~、口とか?)
きょとんと見上げてくるココの耳元に、何故か顔を寄せた龍一郎は、
“他にもピンク色のところ” の答えを恥ずかし気も無く、小さなそこに吹き込んだ。
「ココの愛らしい2つのポッチ」
最悪最低の答えの意味を理解した途端、猫の様に真ん丸な瞳は更に くわっと見開かれ、
「くぁwせdrftgyふじこlp……っっ」
言葉にならない悲鳴を上げたココにも、変態男は容赦無い。
「ね? ビキニの中、覗いていい?」
「だ……っっ 駄目でしゅっ!!!」
ビキニの紐を指先でクイクイ弄ってくる龍一郎に、思わず語尾を噛んでしまったココは、
必死の形相を浮かべながら、全く無い胸を両腕で庇った。
「どうして? いつもお風呂で見てるのに」
手持無沙汰なのか、小さな背中を唯一横切るビキニをも指で擽ってくる男に、
「……っ も、もうお風呂も一緒に入りませんっ!」
(てんめぇえ~~っ “愛らしい2つのポッチ” とか思いながら毎日洗ってたんか! このむっつりスケベめっ!!!)
白く小さな歯を剥き そう威嚇(?)した幼女だったが、目の前の “年季の入った変態” に効力がある筈も無かった。
「何言ってんの。そんなの許すわけないでしょ~~?」
まるで御手洗邸は「 “日本国の三権” さえ及ばぬ治外法権だ!」とでも言わんばかりの、龍一郎の悪びれ無さに、
「窮鼠猫を噛んでみます」状態のココは、もう涙目で訴えるしかなかった。
「……~~っ!!! コ、ココもう5歳ですっ 1人でお風呂入れるもんっ!」
昔に比べて腕も伸びたので、頭も背中も大人と遜色なく自分で洗える筈だ。
5歳児のその必死の抵抗にも、20歳男は何故か にやあと悪い笑みを浮かべた。
「あ~~、いいねえ。そのセリフ。『ココ5歳。ひとりでできるもん ~初めてのひとり○○○~』みたいな~~?」
「ブッ( ;゚;3;゚)゙;∵・゚ げほげほっ」