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義父との秘密
第2章 ある夜から
 和美を抱き上げたまま、浴室を出た忠良は二階へ階段を登りはじめた。


「お義父さま、なぜこんな、ことを、んっ、」


 和美は唇を噛み、バイブレーターの快感をこらえた。


「和美、俺の部屋でしっかり可愛がってやるよ。嫌いじゃないんだな、こんなのが。」


「ち、違い、ん、、」


 バイブがウネリ、後の言葉を塞いだ。


「くくくっ、逃げ出そうとは、しないんだ。それに、風呂場じゃ、助けもよばなかったな、和美。」


「やっ、、ちが、ん、、」


 否定の言葉と熱い喘ぎが同時にこぼれ、和美は唇を噛んだ。 バイブレーションが突然収まり、忠良の部屋についたのが和美にもわかった。


「目を開けるんだ和美、俺の内緒の部屋を見せてあげよう。」


 和美が小さくイヤイヤをすると、


「あっ、こいつを忘れてたよ。悪かったな。」


 忠良が面白そうに言うと、同時にバイブレーションが止まった。


(あぁ、止まった、、。逃げなきゃ、、でも、このままじゃ、、)


 和美の中に再び羞恥と屈辱が、ひろがった。


「和美、目を開けるんだ。お前がどんな女か、この部屋でハッキリと、分からせてやるよ。」


(誰が、目をあけるもんですか!いやよ!)


 奥歯をキリッと噛むと、唇を真一文字に結んだ。


「ふうん、逆らうんだ。面白い女だ。あれだけイキまくって、喘ぎまくってたのにか、和美。構わんさ、開けたくなきゃ開けなくても。忘れてないか、和美。」


 突然、和美を快感が襲った。


「あぅ、ん、、や、やめ、てぇ、、お、おね、ガ、イィイ、、」


 和美の気持ちとは逆に哀願するように、懇願するように、忠良の耳に響いた。


「ふうん、素直に目を開けないからさ。目を開けな、和美。今夜一晩、お前が過ごす部屋だ。」


「いっ、や、あぁ、開け、る、、わ、」


 言い終わらないうちに、潮が引くように快感が引いていった。
 和美はユックリと目を開いた。


「こ、ここは?どこ、ですか?なんなの?お義父さま!」


 自分の知らない光景が、その部屋には広がっていた。


「主婦のお前が知らないのも、無理はないがね。少し狭いが、俺の隠し部屋だ。設備は一通り揃えてあるし、外に音が漏れることはないから、安心しな。」


 和美は、しばらく茫然として部屋をながめていた。
 忠良は彼女を椅子に座らせた。
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