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義父との秘密
第2章 ある夜から
 忠良の言葉を聞きながら、


(ばれてるわ。でも、逃げなきゃ。これ以上は、いや!)


「お義父さま、なぜこんなことをなさるんですか?私に恨みでもあるんですか?」


 時間稼ぎのつもりで聞いたが、


「恨み、ないよ。ただ、お前が、お前自身を知らずにいるのが可哀相でな。それに、忠雄とのセックスで満足してないだろう。」


 和美の中に衝撃が走った。


「いぇ、なんでそんなことを、、違います。」


(うそでしょ!なんで知ってんの?どうして!)


 忠良は勝ち誇ったように、


「ふうん、否定はするんだ。忠雄が帰ってきた次の日のお前の顔を見ればわかるさ。」


「うそ、そ、そんなことありません。」


 口では否定したが、図星を指されたショックから回復できないでいた。


「ふっ、否定したいんなら構わないさ。そういうことにしておこうか、和美。」


(やはりな、認めたくはないんだ。不感症だと思われたくないんだろう。不感症とは違うのにな。)


「そんな、勝手に決めないで下さい。」


 答えなから、和美は目の端に入り口のドアを見つけた。
 忠良が背中を向けた瞬間、彼女はドアに走った。
 取っ手をつかみ、ガチャガチャ、ドンドン、と叩いた。


「開いて、お願い!」


 我を忘れて、三分以上ドアを叩き続けた。
 すると、


「そこは開かないよ、和美。聞き分けのない娘だ。」


 いきなり、後ろから両手首を捩られ、無理矢理頭上に引き上げられ、身体をドアに押し付けられた。


「やっあ、いやっ、やめて、、」


 足で忠良を蹴ったが、ドアに押し付けられた状態では、効き目はなかった。
 和美の両手首に冷たい金属か触れ、そのまま手首を吊り上げられた。


「いや、やめて、許して、、お願い、、。」


 金属の手枷をはめられ、かかとが着くかつかないかまで、吊り上げられ、和美に恐怖が走った。


「さて、素直になれるようにしてあげるよ、和美。しっかり足を踏ん張ってなよ。足枷もつけなきゃな。」


「いやっ、こんなことを、変態よ!あなたは、変態よ!」


 足首を捕まれながら、叫び抵抗したが、すぐに金属の足枷が彼女の足の自由を奪った。


「少し、足を開こうか?良く見えるようにな。」


 忠良が壁際のスイッチを押すと、意志に関係なく両足が開かれ、つま先だけが彼女を支えた。
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