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義父との秘密
第2章 ある夜から
 和美の身体が動くたびに、ローションがニュルニュルと広がり、和美の身体もローションまみれになり、


「初めてにしては、中々うまいな和美。上半身だけじゃなく全身を使うんだ、牝犬。」


 悔しさで唇を噛み、しかし懸命に(けんめいに)全身を使いローションを塗り広げた。
 ただ、身体を動かすたびに、さっきまでの快楽の残り火が、チロチロと和美の身体を微妙に疼かせた。


(だめよ、逃げるためよ。早く終わらせる。それ、だけよ。感じちゃ、だめ。感じても、無視、よ、いけない、の、、。)


(ふふ、我慢するだろうなぁ。まっ、これで、今夜は許してやろうかな?)


 忠良は、ローションと和美の全身を使った快感マッサージを受けながら、徐々に快感が一点に集中し始め、新たな欲望を抑えることに決めた。


「和美、やめていいぞ。シャワーで流してくれ。」


 突然言われ、和美は肉体的な疲労と解放への望みで、ヘタヘタと崩れるように尻餅をついた。
 忠良は立ち上がり、シャワーをつかむとユックリと和美の背中から流しはじめた。


「へっ、あの、わたしが、、」


「いや、今はいい、自分で流すかね、和美。俺は自分でやるよ。」


 キツネに摘まれたような表情で、


「あの、お義父さま?もう、いいのですか?今夜はこれで?」


「あぁ、今夜は、ね。あとは、お湯に浸かって眠るんだ。」


「あの、ホントに、それで?」


「あぁ、うそもだましも、なしだよ。ボディソープもそこにあるのを使いなよ、和美。」


 和美がコクリッと頷き、ボディソープを塗り付け洗いはじめた。
 和美の美しい裸体を眺めながら、


(ちょっともったいないが、今夜はこれでいい。続きは、しばらくまつか?放って置いても和美の方からせがんでくるさ、時間はかかるがな。)


(ホントに、帰れるのね?良かったぁ。でも、いぇ、ここを出られるなら、、まだ、油断はできないわ。)


 忠良がシャワーで身体を流し始める頃には、和美が浴槽に浸かり、疲労と解放される安堵感から、コクリ、コクリと睡魔に囚われはじめていた。


「あらら、寝ちまったんだ。そっとしといてやるか?良く頑張ったからな。」


 忠良は和美の横に入り筋肉をユックリとほぐし、ぼんやりと今夜のことを思い返していた。
 和美の身体を抱き上げると、静かな寝息が聞こえた。
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