この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
義父との秘密
第3章 柔肌の疼き
(パソコン、あの部屋のパソコン?壊せば、それじゃ、もどらなきゃ!だめよ、相手の思惑通りじゃない。でもパソコンの中身を消さなきゃ!)


 和美は奥歯を噛み締め、反対側のホームへ向かった。


(昨日の事さえ消せれば、消さなきゃ!)


 そのことだけが彼女を、実家とは反対の方向に向かわせた。

 忠良が家に(うちに)帰ったのは夜の八時を回っていた。


(ん?明かりがついているな。俺の部屋が明るい、あの娘が戻ったのかな?)


 忠良は昨夜の出来事で、和美が帰ってくるとは思っていなかった。
 玄関の鍵はかかっていた。
 中に入ると奥に聞こえるように、


「ただいま、和美さん。」


 いつも通りに、二階へ上がった。
 自分の部屋のドアを開けると、明かりはついていたが誰もいなかった。
 部屋はいつも通りだが、机の上のパソコンが消えていた。


(あらら、そう出ましたか!仕方ないだろうがパスワードわかるかな?)


 やれやれと、つぶやきながら机の引き出しを開けた。


(中身を見たら、殺されるかな?さて、どこに持っていったかだな。)


 引き出しから新たなパソコンを取り出した。
 忠良は仕事でパソコンを使うため、サーバーと予備のパソコンを持っていた。
 ほとんどは無線LANで処理が出来るようにはしていたが、無くなったパソコンは有線で使用していた。


(どうするかな?こっちから起動する手もあるが、あの娘次第だな。)


 そして、パソコンの画面を九分割に切り替え、家の内部をチェックしはじめた。


(ん、いたな。パソコンはないか?あらら、上がってきそうだな。)


 パソコンを閉じ、引き出しにしまった。
 部屋の前で足音が止まった。
 ドアの向こうで迷っているのが、彼には手に取るようにわかった。
 ノックが聞こえ、


「お義父さま、お食事はどうされますか?」


「あぁ、食事はいいよ。外で食べたからね。それから、コーヒーを入れといて下さいな。後で降りるから。」


「はい、それじゃぁ、準備しておきます。」


(出来るだけ、平静にしなきゃ。パソコンのことは、わかってるはずよ。あの中身を消して戻せば、、)


(ふうん、まだパスワードはわからないんだな。それとも、壊すのかな?いや、あの中身を消したがってるはずだな。)


 忠良は、少し細工をすることに決めた。
/105ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ