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義父との秘密
第4章 囚われて
「あっ、そうなんですか。もう一つの発表って?」


(ばか、関係ないでしょ。逃げるのが一番よ。)


「えっ?それは、多分、新しい事業だと思います。でも、私も聞いてませんから。」


(なにを聞くの、この女は!そろそろ、一人になれるわよ。逃げだしなさいな。逃げ出せたらだけど、、ふふふ、、。)


 和美の心を見透かすように、麻奈美は冷たく観察していた。
 婚約者の加納と話を始めた途端、彼女の携帯が鳴った。


「奥様、ごめんなさい。少し席を外します。加納君を頼みます。」


「えっ?あっ、はい。すぐに帰られるんでしょ。」


 麻奈美は答えず、じゃあ、と言って席を立った。


(いなくなったわ。チャンスよ。逃げるのよ。)


 席を立ち、出口へ歩きかけた。
 和美に声をかける者がいた。
 無視して、進もうとした瞬間、目の前に男が立っていた。


「奥さん、藤原さんを呼んできてくれないですかな?後三十分したら、出番だからと、私からだと言って下されば、わかるから、じゃ、頼みます。」


 返事をする前に、その男、最初に紹介された会長は席に戻っていった。


 そして、


(だめ、、逃げ出さなきゃ、、でも、伝えなきゃ、、逃げる、のよ、、。)


 和美は、フラフラと控室の前にいた。
 中に入ると、人気がなく、奥から小さく啜り泣くような声が聞こえた。
 吸い寄せられるように和美はドアの前に立ち、扉を開いた。
 見た瞬間、和美は凍りついた。


「和美、待っていたよ。ここに来るんだ。」



 そこには、縄で後ろ手に縛られ、全身を縄が這う二人の美女が、一人は忠良の忌まわしくも狂暴な男根に貫かれ、一人はウネウネと惷き震える淫具に捕われ、喘ぎ、禁断の快楽の悦びの絶頂を迎えていた。


「ひっい、、ぃ、、くぅ、、、いっ、、ひぃ、、くっ、、うぅ、、、」


「やっあぁ、、、くぅ、、、いっ、ぃ、、ぃぃい、、、くっ、、う、、」


 絶頂の声をあげつづける秘書二人の肌に、鞭がしなり熱いロウが滴った。


「和美、ここに来なさい。近くで良く見るんだ。先輩二人の本当の姿をな。」


「い、いえ、ここで、あの、会長さんがあと三十分でお義父様に戻って下さいとのことです。」
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