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義父との秘密
第4章 囚われて
 朦朧とした意識の中で、


(いや、なに、いまの、わからない、また、、この男の、、うそ、いや、いや、よ、、)


 理性と肉欲の相反する攻めぎ合いで、肉欲に囚われ溺れた自分自身を呪った。
 そして、逃れようのない義父の罠に囚われ、奴隷として生きるしか術のなくなった事を、否定できない自分自身がいることを知った。


「社長、着きました。お迎えのいるときは、ご連絡下さい。」


 車を止め運転手が言うと、


「うん、秘書が連絡するよ。あぁ、それから今日の画像はネットに公開しちゃだめだぞ。麻奈美の時に苦労したからな。DVDもなにも全てやめろよ。少しでも洩れたら、犯人はすぐにわかるからな。」


「と、とんでもない。二度といたしません。失礼します。」


 和美を抱き抱え、車を降りると慌てたように発進させた。


(ふふ、俺が知らないと思っていたのか。さて、約束は守るだろうな。まっ、三日すればいやでも守らしてやるがな。)


 車が去ると、ユックリとホテルに入った。
 そのホテルはお伽話の城のような外観をした、比較的新しい八階建てのラブホテルだった。
 エレベーターに乗り八階のボタンを押した。
 徐々に意識のハッキリしてきた和美が、


(ここ、は?ホテル?なんで、私、抱かれてる。誰、お義父様!うそ!そんな、、)


 朦朧とした意識が霧が晴れるように、和美は誰に抱かれているかを意識し、恐怖と嫌悪でパニックに陥りかけたが、


「和美、シャッキリしてきたんだな。部屋に着いたらくつろぐといい。」


(ふふ、車の中でのことを思い出したか。だが、お楽しみはこれからだ。これから起こることを知ったら、どうするかな?クククッ、時間はたっぷりある。)


 エレベーターのドアが開くと目の前に扉があった。
 扉を開くと、部屋の中は広く明るい部分と、暗く光りの入らない部分にわかれていた。
 抱き抱えた和美をベッドの上に置き、ソファーの上に座った。


「あの、お義父様、これは、どういうことですか!」


(いけない、こんなこと聞いちゃ。目的はわかってるはず。逃げたい、、)


 答える代わりに忠良の指先がリモコンのスイッチを入れた。


「ひぅ、な、やっ、」


 和美の身体が硬直し、唇を噛んだ。


「ふふふ、忘れてたよ。お前の中に淫らしいオモチャが入ってるのをな。」
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