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義父との秘密
第5章 柔肌地獄
 一瞬で霧が晴れるように意識がハッキリすると同時に、さっきまでの羞恥が甦り、和美を責めた。


「お目覚めかい?ククッ、少し疲れたかね?」


「やっ、お義父さま、もう、許して、お願いします。」


 和美にシャワーをかけながら、忠良は和美の腰を引き寄せ唇を塞いだ。


(抵抗するかと思ったが?違ったな、油断はできんがな。舌まで、絡んでるじゃないか、吸ってやるか?)


(だめ、舌絡めちゃ、んん、ばか、拒否んなきゃ、、。)


 抵抗なく唇が開かれ、舌を受け入れたことを和美も忠良も内心驚いていた。
 舌先と舌先が触れ合い、舌先を吸うように忠良の唇が動き、和美の唇も受け入れ、義父の唇を求めるように動いた。


「ん、んふぅ、、ふん、ふふ、、」


(いけない、この男はケダモノよ、、でも、、だめ、もとめちゃ、、)


(ふふ、よし、少しづつさ、、。)


 唇が離れ、二人の思惑が交錯するように視線が絡みあい、和美の中の何かがハッキリと目覚めた。


「和美、このまま風呂に入るぞ。」


 強いて和美への同意を、忠良は求めなかった。


「はい、、。」


(なにを、だめ、この男の言う通りにするなんて!)


(おや?反発はないな!だが、不承不承だな。いまは、それで構わんさ。)


 和美の素直さに驚きながら忠良は、次の手を考えていた。
 和美が一歩踏み出そうとした瞬間、身体を持ち上げられ、忠良に抱かれ浴槽に運ばれた。


「お義父さま、自分で歩けます。あの、降ろして頂けますか?」


「いや、無理はしなくていいよ。時間はタップリあるからな。」


 時間はタップリあるの一言を聞いて、和美は背中に冷たいモノが走った。


(うそ、ずっとなんて耐えられない。いやよ、でも、どこへ逃げるの!逃げても、あの画像が、どうしたら?)


(ククッ、逃げ場のないことに気が付いたみたいだな。ふふふ、面白い。)


 和美の絶望の姿を見ながら、忠良は秘書二人のことを思い浮かべていたが、そんなそぶりも見せず和美を抱いたまま浴槽に入った。


「和美、手を自由にしてあげよう。後ろを向きなさい。」


「えっ、あっ、はい。ありがとうございます。」


 和美は素直に、背中を忠良に向けた。
 ジャキジャキとハサミの音が聞こえ、和美に小さな希望の火を灯した。



 
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