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第3章 誕生日

ぼんやりと、彼女との出会いを思い浮かべながらコーヒーを飲んでいる。

「にしても、宮、最近寝すぎじゃない？寝不足？疲れてる？」

圭太が心配そうに彼女を覗き込む、

確かにどんなに寝ていても、寝起きが良く起こすのに手間取ることはなかったが、

今週は毎日のように寝ているし、その眠りも深めだ。

目覚めてからもぼんやりとしている。

少し、ゆっくりと瞬きをしながらコーヒーを飲む彼女…


「…うーん、今月バイト休み取れなくなって、郡兄のせいなの…郡兄が、あんなことするから…」


ゆっくり話す彼女


平日の彼女はビジネス街に近い場所にある小さなBarで「バーテンダー見習い」のバイトをしている。

仕事帰りのサラリーマンが来る静かな感じの店。週３日程度の勤務だったはず…