この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
春うらら
第12章 水曜日
下げた目線あげると彼女がぱぁっと顔を輝かせ「武志さん」と言ったが、あわてて深呼吸をして改めて「ようこそ、いらっしゃいました」と丁寧に頭を下げた。その二人のやり取りが無性に俺の胸を締め付けた。
その直後、彼女は俺を振り返り俺を見ると
「ルイさんと武志さんがお知り合いだったなんて・・・さっき入店された時にルイさんはお見かけしたのですが、まさか武志さんとご一緒とは、驚きました。」とにっこりと言った。
「俺たち、従姉なんだ・・・って事は?うら・・『レイちゃん』の天使は武志さんとこのカリンちゃん?」
あぁ、なんだかさっきの雰囲気といい繋がりといい・・・ちょっと凹みそうな気分を盛り上げようと深呼吸をした。
「そうです。武志さんの娘さんが私の天使カリンちゃんです。」
なんて言ってほほ笑む。
「って事は、武志さんも会長の親族ですか?」
「『会長』?そうそう、会長の孫だよ。にしても俺が孫って知ってたの?」と俺が聞くと、ちょっと小さな声で、「いいえ、予約の名前と入店時のルイさんを見て初めて気づきました・・・いろいろ失礼があったかもしれません。すみませんでした。」と俺の耳元でささやいた。
その声と言葉に少し距離を感じ胸が痛んだ。
その直後、彼女は俺を振り返り俺を見ると
「ルイさんと武志さんがお知り合いだったなんて・・・さっき入店された時にルイさんはお見かけしたのですが、まさか武志さんとご一緒とは、驚きました。」とにっこりと言った。
「俺たち、従姉なんだ・・・って事は?うら・・『レイちゃん』の天使は武志さんとこのカリンちゃん?」
あぁ、なんだかさっきの雰囲気といい繋がりといい・・・ちょっと凹みそうな気分を盛り上げようと深呼吸をした。
「そうです。武志さんの娘さんが私の天使カリンちゃんです。」
なんて言ってほほ笑む。
「って事は、武志さんも会長の親族ですか?」
「『会長』?そうそう、会長の孫だよ。にしても俺が孫って知ってたの?」と俺が聞くと、ちょっと小さな声で、「いいえ、予約の名前と入店時のルイさんを見て初めて気づきました・・・いろいろ失礼があったかもしれません。すみませんでした。」と俺の耳元でささやいた。
その声と言葉に少し距離を感じ胸が痛んだ。