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春うらら
第12章 水曜日
「おや?武志だけでなく?もう一人???」
「じいちゃん、俺、彼女と同じ大学。たぶん、本名知ってるの俺だけかも(ニヤリ)」
「むぅ、ルイ…お前の狙いは、レイちゃんか?」
じいちゃんと俺が話してるのを武志さんが笑って見てる。
「じゃ、紹介が必要なのは友晴だけか、」とじいちゃんが言って兄貴を見る。
当の兄貴はただじっと動かず横に座る彼女の横顔を熱い瞳で見つめている。
「おい、友晴、そんなに恐ろしい顔して睨むな、レイちゃんが怖がるじゃないか。ちゃんと挨拶せぇ」
ちらりとじいちゃんに視線を投げて、今度はゆっくりと体ごと彼女に向くと膝の上にあった彼女の手をつかみ自分に引き寄せながら
「片山友晴、ルイの兄です。名前は?本名は言えないのか?」と驚くほど艶っぽく彼女の顔を覗き込みながら聞く。あまりに顔を近づけるのでさすがの彼女も驚いて俯いてしまった。
「おい、兄貴やめろよ。」「友晴やめろって」と、俺と武志さんが同時に止める。
兄貴から解放されると彼女はホッと胸をなでおろすようなしぐさをしながら、「レイです。ここではそれだけで許してもらえませんか?」と。
「友晴、彼女を困らせるな、さっきマスターとも約束しただろう?彼女は本来一緒に席に着くことはない。そういう、お前の好きな店の女とは違う。」
とじいちゃんが珍しく兄貴を制した。
「じいちゃん、俺、彼女と同じ大学。たぶん、本名知ってるの俺だけかも(ニヤリ)」
「むぅ、ルイ…お前の狙いは、レイちゃんか?」
じいちゃんと俺が話してるのを武志さんが笑って見てる。
「じゃ、紹介が必要なのは友晴だけか、」とじいちゃんが言って兄貴を見る。
当の兄貴はただじっと動かず横に座る彼女の横顔を熱い瞳で見つめている。
「おい、友晴、そんなに恐ろしい顔して睨むな、レイちゃんが怖がるじゃないか。ちゃんと挨拶せぇ」
ちらりとじいちゃんに視線を投げて、今度はゆっくりと体ごと彼女に向くと膝の上にあった彼女の手をつかみ自分に引き寄せながら
「片山友晴、ルイの兄です。名前は?本名は言えないのか?」と驚くほど艶っぽく彼女の顔を覗き込みながら聞く。あまりに顔を近づけるのでさすがの彼女も驚いて俯いてしまった。
「おい、兄貴やめろよ。」「友晴やめろって」と、俺と武志さんが同時に止める。
兄貴から解放されると彼女はホッと胸をなでおろすようなしぐさをしながら、「レイです。ここではそれだけで許してもらえませんか?」と。
「友晴、彼女を困らせるな、さっきマスターとも約束しただろう?彼女は本来一緒に席に着くことはない。そういう、お前の好きな店の女とは違う。」
とじいちゃんが珍しく兄貴を制した。