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春うらら
第14章 それぞれの週末~郡司~
その女将仕込みの立ち居振る舞いは一般の家庭で育つ『女の子』にとっては『気どってる』や『世界が違う』と敬遠するほどのものだったようだ。逆に俺たちにとっては『女の子』は麗だけだったのですんなりとその状態を受け入れた。グループ内の何人かの母親は『女の子』と同じような感想をもっていたようだが、大人は表に出さないから、最近麗に教えてもらうまで知らなかった。
さらに麗にきくと『敢えて』女友達は求めなかった。らしい。「女の子には友達になってもらえない」という気持ちが強すぎて変に緊張して余計に疲れるからそれなら1人でいたほうが楽らしい。