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春うらら
第16章 それぞれの週末~武志・カリン~
「カリン?何の甘えん坊?」
聞いても麗ちゃんの胸に頬を寄せて目を細め「内緒!」と言われた・・・よくわからないけど、麗ちゃんと出会ってからカリンは良く笑うようになった、今も楽しそうなカリンを見て俺も楽しくなる。
カリンに母親がいればこんな感じなのかな?・・・これが家族って感じなのかな??
やっぱり母親は必要なのか?それとも兄弟??
「カリン、麗ちゃんに甘えすぎ。ごめんね。今日、急に誘ってしまって、迷惑じゃなかった?洋服が乾いたら送って行こうか?」
「えー、まだ遊びたーい」とカリンが抱きついたままわがままを言う。
「カリーン、今日の宿題終わってないよね?」
麗ちゃんの胸に顔を埋めたまま、葛藤するカリン・・・
「カリンちゃん、一緒に宿題やろっか?宿題はなーに?」
麗ちゃんの言葉にぱっと顔を上げて満面の笑みで返す。
「うん!計算ドリルが後1ページあるの・・・それと『音読』・・・聞いてくれる?」
「もちろん!」
「パパ、おねえちゃんと宿題する。持ってくるから待ってて」
と言いながら慌てて部屋に行ってしまった。