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春うらら
第17章 麗の過去 中学時代
麗:中1 雅:中3 慶:大学1年・・・

「お兄ちゃん、デートって何するの?」
学校に迎えに来た将さんの車の中で麗が聞いてきた。

俺たちは中高一貫の私立に通っている。
基本的には電車通学でいつも一緒に通学する。
麗が学校にも通学に慣れてきた7月のはじめ久しぶりに友達と遊びに行き、麗を1人で帰らせた。

今年大学入学で家を離れた兄にも親にも麗の面倒を見るように耳にタコが出来るほど言われていた、
でも正直なんでそんなに俺が付っきりで面倒見る必要があるのか・・・ちょっとした怒りも含み、
不安そうにしている麗に「俺は約束があるから大丈夫だよな!」と有無を言わさず学校の昇降口で麗と別れた。
俺は久しぶりに同級生と楽しんだ。
麗が入学して以来、友達からの誘いを断っていたから久しぶりでかなり楽しい。
「雅が来るの久しぶりだな、大好き麗ちゃんは今日いいの?」
なんて友達がからかってくる。
「シスコンの雅」って不名誉な名前がついているらしかった。
仲のいいメンバーで駅前のゲームセンターで遊ぶ。麗が入学するまで当たり前だったこと。
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