この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
春うらら
第17章 麗の過去 中学時代
「でも、お前の妹、可愛いよなぁ・・・結構人気あるって知ってた?」
「はぁ?麗が?マジで言ってんの?んじゃ、毎日の送迎お前がやるか?」
メンバーの中でも1番軟派で手の早い『タクト』
いつもセクシー系の年上と付き合ってるやつに軽い気持ちで答えた・・・ら・・・
「マジ?いいの?俺、麗ちゃんのハジメテ狙っちゃうよ?」
「雅、タクトにやるぐらいなら、麗ちゃん俺にくれ!」
「え~、俺もひそかに狙ってたのに・・・・」
と口々にいう友達・・・
「は?冗談ばっか・・・って・・・マジ???」
「雅、本気で気づいてないの?・・・お前、モテてる妹を持ってる自覚ある?」
俺は、月に何度か告白されるけど・・・麗も?聞いてないけどなぁ・・・
「麗ちゃん綺麗な顔してるじゃん!お前ら兄弟お互いそういう話しないの?お互いめちゃモテるのに。しかも成長期?急激に女らしい体つきになって来てるし・・・まぁ、まだまだだけど、
これからさらに・・・大きくなりそうだし、絶対いい女になるよねぇ・・・」
友達の言葉を聞きながら・・・ちょっと帰りがけに寂しそうな、不安そうな顔した麗が浮かぶ・・・
「やめやめ!お前らにはやらん!そういう意味なら先約がいるから駄目だ」
「あ~、郡司かぁ・・・郡司が相手ならしかたない・・・譲ろう・・・」
取りえず、全員一致で郡司には敵わんという事になった。