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第17章 麗の過去 中学時代

女子高生4人のうち2人はその様子を後ろから眺めていた。
きっとその二人にとってはどうでもいいことなのだろう、でも一緒にいるのはきっと「一緒にいる」事を友情と勘違いしているからだろう。

そんな風に思いながらも麗はイラついていた、なんでこんな人達にこんな目に遭わされなきゃいけないのか・・・車内に駅到着のアナウンスが流れる。
それと同時に麗が掴まれていた左ひじを払い右肩に置かれた手を払った。

「あんた、中学生のくせに生意気、だいたい、いつも澄ました顔して私たちの事、馬鹿にしてるでしょ？」

「馬鹿にしてる？私が？知りもしないあなた達を？訳の分からない事言わないでください。」

ちょうど駅のホームに電車がついた。
麗はドアからホームに降りた。と同時に後ろから突き飛ばされた。さっきの4人が後ろから突き飛ばし、降りてきた。
突き飛ばされてホームに転がった。背中に背負った鞄の重さでこけてしまった。制服の乱れを直しながら立ち上がって振り向く。

「さっきから何ですか？これって傷害罪になりますよね？」
「はぁ？何言っての？あんたが勝手にこけたんじゃん！、ねぇ？」と周りの3人に声をかけうすら笑いを浮かべている。