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春うらら
第17章 麗の過去 中学時代
なんだろう?と思いながら近づくと、
「雅さん、そこに座って、慶さんが来る前にちょっと二人に話があるのよ。」と母が麗の隣に座らせる。なんだか、難しい話のようだ・・・父親までそろっているっていうのが特に・・・
「雅と麗にしなきゃいけない大事な話があるんだ。本当はもう少し後でもいいのかもしれないが、私達の時代と違って君たちの時代は性におおらかな部分もあるので早めに話そうと思う。」
とかしこまって父が言うと、横で母が静かに頷く。
「二つ話がある。関連しているが大きく二つ。」
じゃあ、と父と母が目を合わせてから母が話し始める。
「雅さん、麗さん。初めにはっきり言っておきますが、『静香』の次期女将は麗さんです。それ以外の方が女将になることは絶対にありません。」
俺は麗の方を見た。麗は真剣に母の言葉を聞いていた。麗は小さいころから『静香』に出入りしていた。茶道、華道、日舞に着付け、静香と関係のない習い事はきっとスイミングスクールだけだろう、まぁ、水泳以外はすべて先代女将のお婆さんに習っている・・・そいうえばそろそろ、料理も・・・って言っていたなぁ。きっと麗本人も小さいころからそのつもりだったんだろうなぁ・・・
「雅さん、そこに座って、慶さんが来る前にちょっと二人に話があるのよ。」と母が麗の隣に座らせる。なんだか、難しい話のようだ・・・父親までそろっているっていうのが特に・・・
「雅と麗にしなきゃいけない大事な話があるんだ。本当はもう少し後でもいいのかもしれないが、私達の時代と違って君たちの時代は性におおらかな部分もあるので早めに話そうと思う。」
とかしこまって父が言うと、横で母が静かに頷く。
「二つ話がある。関連しているが大きく二つ。」
じゃあ、と父と母が目を合わせてから母が話し始める。
「雅さん、麗さん。初めにはっきり言っておきますが、『静香』の次期女将は麗さんです。それ以外の方が女将になることは絶対にありません。」
俺は麗の方を見た。麗は真剣に母の言葉を聞いていた。麗は小さいころから『静香』に出入りしていた。茶道、華道、日舞に着付け、静香と関係のない習い事はきっとスイミングスクールだけだろう、まぁ、水泳以外はすべて先代女将のお婆さんに習っている・・・そいうえばそろそろ、料理も・・・って言っていたなぁ。きっと麗本人も小さいころからそのつもりだったんだろうなぁ・・・