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春うらら
第17章 麗の過去 中学時代
彼女の周りは「不思議ちゃん」や「天然」と呼んで楽しんでいるが・・・どうも最近「確信犯」に思えてならない。一気にけりをつけるために父親に相談して家族の日に連れて行くことにした。まぁ父さんが母さんにどう話しているかは知らないが、出来れば今後のかかわりをなくしたい。

「ねぇ、宮内君。今日の清香、変じゃない?」
なんて、いかにも男の喜びそうな上目使いで目の前に立つ俺に聞いてくる。
「・・・別に・・・」
やたらとふわふわに巻いた髪に淡い色のワンピース、まぁ小柄な彼女には似合っているが、これじゃ俺ロリコンみたいだなぁなんて思って目をそらす。
この見た目で3つも年上とは・・・
「ねぇ?宮内君・・・清香、緊張してきちゃった。大丈夫かなぁ、嫌われないかなぁ?」

「・・・・・大丈夫って何が?何か勘違いしてないですか?どうしても俺の家族に会いたいって言ったのは小田さんですよ?」

「だって、家族に紹介してくれるって事は清香の事そういう対象として認めてくれたったことでしょう?清香が宮内君の事大好きな気持ちが通じたって・・・」
といって頬を染める・・・・

はぁ・・・ため息しか出てこない。

「はっきり、言いますが俺は小田さんに特別な感情はないですよ。今回だって小田さんがどうしてもって言うから・・・」
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