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春うらら
第17章 麗の過去 中学時代

「・・・じゃぁ、私もお茶を・・・」と言いかけたところで父が
「遠慮はいらないよ、ビールと冷酒どちらがいいかな?」と笑顔ですすめる。

「じゃぁ、ビールで・・・」

全員に飲み物がいきわたり、母と麗がサラダやお刺身を小皿に取分け配る。
「アレルギーや食べられないものはありませんか?」などと声をかけながら食事が始まる。

食事もすすみ、ビールのアルコールの助けもあり、緊張の取れた雰囲気を悟った家族が彼女にも話を振る。
それなりに当たり障りのない話をしながら時間が過ぎていく。相当和んだ雰囲気になったころ雅が爆弾を落とす・・・

「で、小田さんは「永久就職」狙いなの?」
「・・・え?・・・・」
流石にびっくりして俺の顔を見る。
「だってぇ・・・就職活動とかの話になると照れた顔で兄貴を見てるし、特に求める職種や会社の名前も出てこないし。ひょっとして結婚したいのかぁ?って思って。ん?違った??」
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