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春うらら
第17章 麗の過去 中学時代
はぁ?????
さすがの両親も呆れ顔。
どれだけ、妄想膨らませればそうなるのか・・・だいたいそれって結婚まで考えてるってことだよな?俺の気持ち完全無視して、友達以外にはなれないってあれほど言ったのに。
それに、俺が将来結婚したって『静香』は麗が継ぐのに。

静かに話し始めたのは母、
「小田さん、お付き合いするというのは片方の気持ちでは出来ないのですよ?お互いの気持ちが通じてそれからはじまるものです。小田さんには慶さんの心がどう見えますか?あなたと同じ気持ちに見えますか?」
彼女の驚いた顔・・・そんなに驚く事か?気に入ったら必ず手に入ると思っていたのか?
「慶さん、思わせぶりな不誠実な態度は相手を深く傷つけますよ・・・本当に小田さんと同じ気持ちなら何も言いませんが、どうですか?どうやら彼女はあなたとの結婚も視野に入れていらっしゃるようですが?」
真剣な眼差しで母に諭される。彼女の方は矛先が自分からそれたことに明らかに安堵の表情を浮かべている。「どうですか?」ともう一度母に返事を促される。
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