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第18章 １８　麗の過去　高校時代

・・・カタン・・・

「お兄ちゃん？携帯落ちたよ？？どうしたの？大丈夫？？？」
不思議そうに俺の顔をのぞきこみながらスマホを拾って俺に渡す。
「大丈夫？？・・・・・・おにいちゃん？・・・・」

「え、あ、いや。うん平気。ちょっとびっくりして・・・断らなかったの？・・・なんで？」
「なんで？って・・・なんでだろう？何となく・・・彼、カッコいいよ。
優しそうだし・・・本当は怖い人・・・とか？私、見る目ない？？・・・どうしよう・・・」
俺の沈黙を勘違いしているようだ。
「いや、そうじゃないよ。本当に、びっくりしただけだよ。うん、彼はそうだね・・・男女ともに人気があって・・・うん、いいと思うよ。ただ・・・」
「ただ？もう、お兄ちゃん、はっきり言ってよね！怖いよ！」
と言いながらも笑顔で冗談めかして言っている。でも、俺には聞きたい事があった。
でも迷う・・・俺が立ち入る事ではない・・・知ってる。
でも・・・麗は郡司が好き・・・だった・・・はず・・・2人の問題・・・分かっている。