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第18章 １８　麗の過去　高校時代

「・・・・・郡兄のこと？・・・ごめんね、心配かけてたよね？おばあちゃん所に逃げたしね・・・でも、もう大丈夫。今度、郡兄が帰ってきても私、笑って迎えられるよ。心配かけてたかな？ごめんなさい。」
「・・・・・・別れた・・・・・ってこと・・・？」
思わず呟いていた。

「『そんなんじゃない』んだって・・・付き合ってって言われてたわけでもなかったし、私が勘違いしいてただけみたい。だから・・・」
「嘘だ！そんな訳ない！」
「お兄ちゃん？」
「ああ、ごめん。でもまさか・・・誰がそんな事言った？郡司にちゃんと聞いたのか？」
まさか、郡司こんなことになっているなんて。誤解のはずだ！誰だ麗にそんな事吹き込んだのは・・・
「お兄ちゃん？『そんなんじゃない』って言ったのは郡兄だよ？初詣で一緒にいた時お兄ちゃんのクラスの女子に絡まれた時に、郡兄が自分で言ったんだよ。」
そういうと麗は今にも泣きそうな目をして、涙をこぼさないように少し上を向いた。
「・・・ごめん」
「もう、いいのやっと気持ちも落ち着いて・・・妹に戻ったんだから、そっとしておいてよ。これから新しい恋をはじめて郡兄にニッコリ笑って会うんだから。」
「ごめん、麗、本当にごめん・・・新しい彼とうまくいくといいな。」
「・・・ありがとう、私もごめんね、お兄ちゃん。」

俺は見守るしかないよな・・・ごめんな麗。