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春うらら
第18章 18 麗の過去 高校時代

俺と麗は観念して奥座敷へ向かった。
大女将・・・おばあちゃんの友人っているのは所謂『お見合いおばさん』だ、定期的にきては見定めて話を持ってくる。もちろん学生だから、話しだけで実際にお見合いをすることはなくてただ、からかいに来て好みを聞いて行くだけだったから、過去に、麗と一緒に面談をボイコットした事がある。その時は、2人揃って介護施設に連れて行かれ、笑顔で「ここの方達はみんな独身だから。しっかり見定めてきてね。」と放置され夕方まで介護施設のスタッフと働いた。まぁ単純に手伝いをしたようなものだが、介護施設のほかに保育園っていうのもあった、次に何を思いつくか分かったものじゃないのでやっぱりここは従うべきだろう。

魔の時間を過ごして麗と2人で自宅に帰る。

疲れた・・・けど、これでご機嫌は取れただろう。まだまだこれから学生生活が続くのに見合いなんて冗談じゃない。まぁ「それを口実にして遊びに来てるだけだよ。可愛がってもらってると思えば、たまにはおつきあいしないとね。」と麗は笑って言う。
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