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春うらら
第5章 誕生日会
あの女の会社はモデル関係のプロダクション事務所で一般的なコンパニオン派遣業もしているらしい。
そこのブライダル専属コンパニオンとして彼女は登録している。
ブライダル専門なんて普通は選べないが彼女がブライダル以外の仕事を受けないことで勝手に専属になってしまったらしい。
はじめは勝手に「専属」宣言をしていたが、
ブライダル会場での彼女の働きは素晴らしく、
どの会場でも指名で仕事が入るほどになり、正直他にまわることが出来ない現状・・・らしい。
(学内で寝てるイメージからは想像がつかない。)
大学への進学が決まり「自分の幅を広げたい…」と、次の仕事を探していた時に例のバーを紹介したのが
社長であるあの女・・・と、
「業界のかなり濃い人脈が利用する店なのでおもしろいわよ」
という言葉にくらいついて今では看板娘(?)に・・・
やっぱり学内のイメージと違う・・・
「坂口さん、それって本当に彼女の話?」
とついつい本音が漏れる。
「まぁいっつも寝てるからなぁ・・・でもそれって麗にとってあの場所が本当に『心やすらぐ場所』だってことだよ。」
なんて笑いながら坂口さんが足を止めた、
なんだ?なんでこんな所で立ち止まる?