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春うらら
第5章 誕生日会

?????


俺と圭太は顔を見合わせて・・・たぶん、同じ『埴輪』のような顔をしていた・・・
え??『彼氏』って代替え可能商品なの?んんんん??


「こらこら、麗、みんな困ってるよ。とにかく誕生日会なんでしょ?さぁさぁ乾杯から始めてください。すぐ料理も運びますからね。」

と薫さんは生ビールのジョッキを置いて襖を閉めた・・・



「よーし、乾杯だ!!」

と坂口さんの声で我に返った俺と圭太、若干の不思議感は拭えないがとりあえずビールジョッキを手にした。


「麗、二十歳おめでとう!!!「「かんぱーい!」」」



「ありがとう!大好きな人にたくさん囲まれて、私ってめちゃめちゃ幸せ!」

そんな感じで始まった誕生日会。

確かに薫さんの料理はかなり美味しい、って言うか、表の赤ちょうちんを見てからこの味を想像出来る人が何人いるだろ、店の外観とのギャップにもったいないような思いもあるが、でも自分は『知っているんだ』という優越感もありこの店の常連として認められるようになりと思ってしまった。


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