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春うらら
第6章 2次会
確かに…

「彼氏って失っても次の彼氏で補えるんです…でも友達って、1人1人が特別で他の人では補えない…だから私にとっては友達の方が大切と思ってしまうんです。違いますか?」

彼女の説明はなんだか、納得してしまう。でも心の中で納得したくない自分もいる。認めてしまうと俺は彼女の特別にはなれない。きっと俺の中で彼女の特別になりたいという思いが芽生え始めているからだろう。

「…レイちゃん?
その考え方って男同士の友情を感じる。俺もどうしても彼女を優先に出来ない時がある、でもそれって女友達には理解してもらえないんじゃない?」
テーブルを挟んで向かい合う位置から片山が聞く…

「私…女の子が苦手で女の子の友達っていないんです。」とちょっと照れ笑いをしながら彼女が言うと、ちょうど次のボトルを持ってきたママが「私はレイちゃん、好きよ~」と茶化していく。
「女の人は好きです。女性はいいんです。あくまでも『女の子』『女子』がダメなんです」
知ってるくせに~とママと話ながら笑顔を見せる。

「今付き合ってる人はいないの?」
彼女が頷くのを確認しながら、片山は腰を浮かせてローテーブルに右手をついて彼女に顔を近づけながら続ける…

「まだ特別に出会ってないのかな…

ねぇ、俺と付き合おう?俺の中でレイちゃんを特別にしたい。一目惚れってやつ。どう?」

はぁ?
ここで告白…?

片山?

本気?

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