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第8章 急接近・・・？

坂口さんが、声出して笑ってる。
圭太も堪えきれない笑い声が漏れてる。
悠太はため息と共に苦笑いをしてる。

片山は…真剣に彼女を見つめ、
彼女は俺を見て、
俺が片山を睨んでる。

「はぁぁぁ・・」一際大きなため息を彼女がついた。

そして、キッと片山に向き直り

「ルイさん、私にとって『友人』は甲乙つけ難いとっても大切な方たちです。もちろん、ルイさんの事もとても大切です。だから、順番とかつけられません。それってダメなんですか？」
そこで彼女は一旦息をついて、悲しそうに
「欲張りですよね？私って本当にダメですね・・・」

最後は消えそうな声で・・・

「そんな事ない！一緒に行こうぜ？」
と珍しく一番に声が出た。そんな俺に彼女は嬉しそうに微笑みながら、はい、と小さな声で答えた。
「ごめん、麗ちゃん、困らせたかったわけじないんだ…ちょっと独占したかっただけ…一番とか、言わない。俺も麗ちゃんの『大切な友人』で嬉しかった。」
片山の言葉にも柔らかく微笑むと、じゃ、一緒しましょうね。と言って…皆、昼御飯を食べた。


『友人』って近いようで、遠い関係・・・でも焦って失う事はもっと辛い。
坂口さんの言うように、まだ彼女は『恋愛』しないのだろうか？なぜしないのだろうか？

そんな疑問を持ちながらも彼女と一緒に食べる弁当は以前食べた薫さんの料理よりも更に旨かった。