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春うらら
第10章 麗とルイ


「おじいちゃん?」
じいちゃんを見つめる、なんとなく頬が染まっている…おいおい、何歳だよ?
「で、じいちゃん?相手は?どこのおばあちゃんなの?独身?・・・まさか財産目当ての人に騙されてるんじゃないだろうね?」
と聞くと、はぁとため息をつきながらじいちゃんが説明を始めた。
「財産で手に入るなら、すぐにでも手に入れている!家も車もなんでも買ってあげるって言うのに、彼女は全然振り向いてくれない。

それに!彼女はおばあちゃんじゃない!25歳くらいと思う。

それに、私は自分のものにしたいのではなく、彼女を私のそばにいて欲しいだけ!自分の立場もちゃんと分かっている。
とにかく、とても素敵な女性で…出来ればお前たちの誰かの嫁に来て欲しいと思っているんだよ。」

3人で顔を見合わせた。
「で、俺たちで誰が見合いするか決めればいいの?おじいちゃん?」

「いやいや、せっかく3人ともそれぞれ個性の違うタイプなのだから全員に会って欲しい。そのほうが彼女に気に入ってもらえる確率が上がるからなぁ。」
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