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狂った愛に縛られて。
第1章 兄とのハジメテ。
どさっ


結局、ベッドまで抱っこしてもらってしまった。

小さい子を抱っこするみたいに…

はぁ…こうゆうときってお姫様だっこ…


「…大丈夫?」

(はっまた妄想してしまってた…)

「大丈夫です!寝れば治ります!」

「見せて。」

ぐいっと足を引っ張られ、押したり撫でたり…


うう、恥ずかしいよ…


ショートパンツなんて履くんじゃなかった…

「…ここいたい?」

「んっ!!ちょっと…いたい…かもです。」

「シップ貼っとこう」

その後シップと包帯で固定してもらった。

「すいません…ご面倒を…」

「いいってば!」

そう言って頭をグリグリと撫で回す。

「も〜奏さん!」

「ね…さやちゃん、奏さんじゃなくて奏って呼んでよ…。俺もさやって呼びたいし…。」

「へ?いや、それはちょっと…!じゃあ、お兄ちゃん!って呼びます!」

「えぇ〜?お兄ちゃん…かぁ。まぁ、それでもいいけど…呼んでみて?」

「…お兄ちゃん。」

「…さや。」

「テレるな…」「照れます」

「よし、今日はさやが心配だし、一緒に寝るか!」
「へ?」
「少し腫れてるし熱が出るかもしれないしな!」
「や…でも…」
「そっち。つめろ。」
「え…あ…」

(…えぇ〜!!)



(…真っ暗だから、何も見えない…けど横に温もりが…!!こんなんじゃ、寝れないよ〜!)


「…ね…さや。今日さ…本当に二階に上がらなかった?」

「え…あの…」

「物音がした気がしたんだけど…」

「あ……ごめんなさい。本当は少し上がりました…」

「そう…その時ナニか…聞いた?」

「えっ…あ…の…何も…!」

「ほんと…?」

「……はぃ…」

暗さにもなれ、ふと顔を上げると、お兄ちゃんは横向きに寝そべり、私の顔を覗き込むような体勢だ。

「…さや…」

顔が不意に近づいて、耳元で囁かれる。




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