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さぁ、お嬢様、乱れましょう
第2章 Un oeil de butler-一人目の執事-
勢いよく押してしまった…。
でも、近かったからっ!
急に来るから!!

「だ、大丈夫ですか?
 ごめんなさい…ほんとに……」

謝ってばかりの私。
相手は…なぜか笑っている。

「クスクスッ…いいのですよ。
 瑠璃奈様は謝るのがご趣味なのですか?」

「へ?」

変な声が出た!
この人は意味がわからない!
怒るのが普通なのになんで笑ってるの!?
それになんか…腹が立つ!!!!!!

「いいえっ!
 謝るのが好きな人なんていないです!
 さっきのはほんとに私が悪かったから、」

チュッ

手の甲にキスされた…。
キ、ス…?
本当に、この人は意味がわからない。
私が話しているのに…。
なんでキスなんて……え?

「っなんで!!」

「クスクスッ…本当に面白い方ですね、あなたは。
 反応全てが可愛らしい。
 …そろそろ自己紹介の方を。
 私は、瑠璃奈様の執事の一人でございます、
 篠宮伊鈴(しのみやいすず)と申します。
 主に、瑠璃奈様の私生活の方を指導させていただきます」

ペラペラとそう話す彼。
…いや、もう”篠宮伊鈴”と呼ぶべきなのだろうか。

「あなたが…私の執事…」

そうつぶやく私を見て、また笑う篠宮伊鈴。
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