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さぁ、お嬢様、乱れましょう
第2章 Un oeil de butler-一人目の執事-
少し不満に思いながらも、私は篠宮伊鈴が言った最後の言葉に疑問を抱く。

「あの…”専属執事”って?」

「…”専属執事”とはそうですね…。
 簡単に言うなれば、瑠璃奈様の人生のパートナー…でしょうか。
 私をはじめ、瑠璃奈様の執事達は各役割に分かれています。
 ですが”専属執事”はその全てを任せられる者。
 …この違いがお分かりですか?」

執事が話す言葉はどうも難しく聞こえてしまう。
分かったことなんて…

「”専属執事”は私にずっと仕えると言うことですか?」

最初のところだけ。
篠宮伊鈴の悪いところは、ペラペラと難しい言葉を喋ることだ。
私はそう思った。
それにまた…笑っている。

「クスクスッ…えぇ、まぁ。
 あ、それともう一つ」

「?」

「その専属執事は、これから瑠璃奈様に仕える執事の中から選んでいただきます」

「…え?」

「…本当に私の話を聞いておられないのですね…」

また不快にさせてしまった?
不安になりながらも彼の顔をじっと見る。
途端に、篠宮伊鈴が近づいてくる。

「え、ちょっ、なんでまた!」

「お静かに…」

ドクンッ

気づけば彼の唇が私の耳元に近づいていた。
目を瞑って、心臓の音が聞こえないように抑えようとする。


━━━━でもそんなのは…篠宮伊鈴によって崩されてしまうのだ━━━━

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