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さぁ、お嬢様、乱れましょう
第2章 Un oeil de butler-一人目の執事-
あのまま先に…なんでそんなこと考えちゃうの!
これじゃまるで…

━━━━指では物足りない…目がそう訴えかけていますよ?━━━━

篠宮伊鈴の言った通りになってしまう。
それだけは絶対違う!

「瑠璃奈様」

「なんです、…きゃぁぁぁ!」

二人の距離はさっきと同じまま。
間近で名前を呼ばれた瑠璃奈は、思わず叫んでしまう。

可愛いらしい初な反応…。

伊鈴はそう思いながらも、冷静に瑠璃奈に問う。

「…ドレスの新調をなさるのですか?」

「…え?
 あぁ、はい」

いきなりの問いに戸惑う瑠璃奈。

「でしたら赤が良いでしょう」

「なぜですか?」

…この人は唐突過ぎる。
全てに置いて。
本当に分からない。
つくづく意味不明だ。
そんな不思議そうな顔で伊鈴を見る。

「それは…私が好きだからです」

…何度も言う。
本当に分からない。
どうして私が執事である、篠宮伊鈴の好みを聞かなくちゃならないの。

「…あなたの好みなんて聞きたくないです。
 私、あなたが苦手なんです。
 さっきもあんなことして…何考えて、」

「伊鈴です」

”何考えてるんですか?”
そう言いたかったのに…この執事は!
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