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さぁ、お嬢様、乱れましょう
第2章 Un oeil de butler-一人目の執事-
お母様は私があのカードを見たときにこう言ったはず。

「安心なさい。
 瑠璃奈につく執事達はみ~んなSランク執事だから♪
 Sランク執事はね、執事の中で最も優秀とされる者だけに与えられる称号なの。
 楽しみにしてていいのよ♪」

…と。
最後のはともかく、その称号が与えられた執事が篠宮伊鈴!?
有り得ない。
主のことを呼び捨てにするわ、
主の話を遮るわ…。
誕生日なのになぜこんな思いをしなきゃならないの…。

「…嫌です。
 何度も言いますけど…苗字でいいでしょう」

真っ直ぐに伊鈴を見てそう答える。

「でしたら、もう一度、さっきの続きを致しましょうか。
 今度は…そうですね…メイドの声など聞こえないほどの快楽を、」

「待って!」

咄嗟に話を遮る瑠璃奈。

「か、快楽だとかっ…そういうことは言うべきじゃないです!」

「ならば、私のことは伊鈴とお呼び下さいませ。
 それから敬語は必要ありませんよ?
 わたしにとって、あなたは…瑠璃奈様は主なのですから」

さっきまで呼び捨てにしてたくせにっ!
でも、そうするしかない。
この人はたぶん…一度決めたことは絶対に通すタイプだ。
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