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さぁ、お嬢様、乱れましょう
第4章 Intention-故意-
相手は目をぱちぱちさせている。

「クスッ…初めまして…ではないんだけど、改めて。
 市瀬拓也です。
 昔、会ったことあるんだけど、覚えてる?」

優しく微笑みながらそういう拓也さん。
でも残念だけど、昔会ったことは覚えていない…。

「無理もないよ。
 あの時、瑠璃奈ちゃんは確か…五歳とかだったから。
 ちなみに僕は今、建築会社を経営しているんだよ」

「市瀬さん、しっかりなさってるんですね!
 ご自分の会社を持たれてるなんて…」

そんな会話をしていると、気づけば一時間以上経っていた。
なかなかドレスが来ない。

はやく戻らないと、伊鈴が心配しているかも…。

そう思って瑠璃奈は勢いよく立ち上がる。

クラッ

「え…」

立った途端に意識が朦朧とする…。
睡眠不足…と言うわけでもない。
なぜだろう?

倒れそうになった所を市瀬さんが支えてくれる。

「あ、すいません…。
 なんだか…上手く立てなくて」

「クスッ…当たり前だよ」

「?」

いきなり意味深なことを言い出す。
どういうこと?

「……あ!」

朦朧とした中で精一杯考え、ある一つの答えにたどり着いた。
シャワーの後に出されたコーヒーだ。
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