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流れる星のように
第3章 見えない流れ星
華子は料理ができなかった。
出来ないというより、する必要がなかったのでしなかった。

悠はマンションの近くのスーパーに寄った。
そして食材を選んでいた。

華子は頷きながらついて回った。

マンションに着くと、悠はキッチンに立った。

「悠君、私が頑張ってみるから…先にシャワーを浴びて…」
華子は悠の背中を押した。

「華子大丈夫?」
怪しげな顔をしたが、悠はバスルームに行った。

「焼きそばくらい…」
麺の袋の裏側に作り方が書かれていて、華子は読みながら作った。

キャベツがなかなか切れずに、苦戦していた。
「あっ!痛っ!」
人差し指の爪の横を一緒に削いでしまった。

なかなか血が止まらないでいた。

医学部の華子だが、料理が中断した事に慌てていた。

ティッシュで血を拭きながら血が止まるのを待っていた。

シャワーから出た悠は華子が指先を切ったのを知ると、
ティッシュを剥がし傷口を見て、水道水で洗い、絆創膏を貼った。

華子は悠が貼ってくれた絆創膏が嬉しく、悠がキャベツをリズミカルに切る姿を見ていた。

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