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流れる星のように
第3章 見えない流れ星
三ツ星レストランに着くと、支配人が出迎えてくれた。
そして、二階の個室に案内された。

優香は華子の椅子の近くに置かれたベビーチェストに寝かされた。

既に料理は頼んであり、ソムリエと晴夫はワインを選んでいた。
華子はまだ未成年だったので、ミネラルウォーターを頼んだ。

豪華な食事が運ばれてきた。
華子は2時間前に食べた焼きそばを思い出した。

三ツ星レストランの食事は、多分美味しかったと思うが、華子には悠が作ってくれた焼きそばの方が美味しかった。

晴夫との会話は、晴夫が一方的に話し、華子は適当に相槌をうっているだけだった。

興味の無い政治の話、興味の無い選挙の話、興味の無い政党の話…

優香は大人しく眠っていた。

帰りは運転代行タクシーを呼び家に向かった。

家に着き晴夫は優香を抱き家に入った。
後ろから華子は重い気持ちで家に入った。

優香はベビーシッターの部屋に寝かされた。

久しぶりに晴夫と一緒の夜を過ごす華子は落ちつか無かった。

一緒の空間にいるのが苦しく、自分のデスクに行きレポートを書き始めた。

晴夫の事も悠の事も優香の事も忘れ、レポート作成に没頭していた。



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