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流れる星のように
第3章 見えない流れ星
「そろそろ寝ないと…」
晴夫がベッドで寝ていると嫌だなと思いながら寝室にそうっと入ると、晴夫はいなかった。
そして寝室に隣接されて作られているガラス張りのバスルームでシャワーを浴びた。

そして、ホッとしながらベッドに入った。
眠りに落ちそうな時、人の気配を感じた。

睡魔に負け華子はそのまま眠っていた。

華子は自分の上に人が乗りかかった気配に目を覚ますと、晴夫だった。

「華子…今日こそ…もう、いいだろ?お前は妻だし。今日は結婚記念日だし…」

晴夫は耳元で言った。

華子は首を振った。

「ごめんなさい。今日は何だか疲れて…」

晴夫は華子の口を自分の口で塞いだ。

そして、パジャマを脱がし始めた。

「いやっ、やめて。お願い。いやっ!」
華子は抵抗した。

「華子、俺の妻なんだぞ?セックスをしない夫婦なんてあり得ない!ふざけんなよ!」

晴夫は華子の頬を叩いた。
そして強い力で華子を押さえつけた。

「私に無理矢理しなくても、晴夫さんにはいくらでも、相手がいるでしょ!私だってしたく無い日もあるわよ!」
華子は泣きながら抵抗した。

晴夫は我に返り
「ずっとしないつもり?」

華子は起き上がり黙っていた。

「離婚でもするか?離婚したら華子は行くところはあるのか?大学の授業料も払えないぞ?まぁ、華子なら身体を売ってもやっていけるだろうけど。」

華子は俯いた。

「現実を見ろよ。」

晴夫は服を着替え、出て行った。

華子は逃れる事が出来ない道を選んでしまった事を後悔した。

悠が恋しくて泣きながら一晩を明かした。




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