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流れる星のように
第3章 見えない流れ星
大学に着き、講義を受け、昨日休んだ為にクラスメートからノートを借りた。

休み時間や講義の無い空き時間に懸命に写した。

「帰ったら自分で確認しなくちゃ。」
度々華子は家に電話をし、優香の様子を尋ねていた。

公衆電話の受話器を置くと悠が華子の背後にいた。

「華子…俺…」
やつれた顔をしていた。

昨日のともえと言う女が現れて、
「あなたが帰った後、悠は私を抱いてくれたわ。私を愛してくれるって、誓ってくれたの。私、悠と結婚するわ。」
華子に勝ち誇った顔をして言った。

華子は女を無視し、
「自分の選んだ道よ。頑張ってね、悠君。」
華子は悠の肩に手を置き振り向かずに次の講義の教室に向かった。

現実から逃れないで、現実に向かって生きなくちゃ…

華子は悠の悲しい顔が胸に痛かった。

違う道を選んだ悠に自分も元の道に戻る決心がついたのだ。
悠がその道から逃げずに進んでくれる事を願った。


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