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流れる星のように
第3章 見えない流れ星
医学部は大変だった。
講義と実験の繰り返しだった。

実験グループには女子が混ざっていた。
大森緑といった。
彼女の父親も医者で叔父や祖父も医者らしい。
医者の免許を取ったら、すぐに結婚しすぐに子供を産まなけばならないと嘆いていた。

流星はお洒落で綺麗な顔立ちにスラリとした身体に高身長で、モテない筈は無かった。

流星と何とか近付こうと女子達はしていたが、流星は大学の女には手を出したく無かったので、実験グループのメンバーの女子をいつも学内では誘って行動していた。

それでも言い寄ってくる女子は沢山いて、
「彼女がいるから…」
そう言い断っていた。

緑はそんな流星を鼻で笑い、なんで自分が偽彼女かと尋ねると、
「近くに大森がらいたから、どうせお前、彼氏なんて当分できないだろう?」
殴りたくなる心境だったが、流星はいつも実験時のフォローをしてくれたり、分からないところを分かりやすく教えてくれたりしたので、緑はため息をつき
「本当、そうね。」
と、笑っていた。


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