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流れる星のように
第3章 見えない流れ星
病院で診察していても、まりが心配だった。
まりが心配というより、自分がこれ以上面倒なことに巻き込まれたく無いと思った。

少し時間が空くと、まりがメモに残したメルアドにメールをしてみたが、返事は来なかった。

舌打ちをし、仕事に戻った。

まりの父親は、夜に迎えに来ると連絡があった。
その日も流星は早めに仕事を終えて自宅に戻った。

家に帰ると、まりは眠っていた。
DVDを観ていたようだった。

が…AVを出してきて見ていたようだった。

「部屋を漁ったな…」
流星は、再度舌打ちをし、まりを起こした。

「勝手に部屋を荒らすなよ。」
「え?」
「それだよ!」
散らばっているDVDを指差した。

「DVDは好きに観ていいって…」
そう言えばそう言ったなと思った。

「先生、大人になったらみんなあんな事をしなくてはいけないの?」
唐突にまりは尋ねた。

「いけなくはないけど、子孫を残すにはね…」

「男の人のを舐めたり、自分のを舐められたり、身体の隅々まで見られたり…」

大人になるにつれて、汚い部分を知るんだよな…

「好きになった人には、全て見せたいし、見たいんだよ。なんでも知りたいし、知って欲しくなるし、感じて欲しいし、感じさせたいんだよ。」

緑の事を思い出した。

本気で好きになったら…

「先生?先生もこんなのしてるの?したい?」

「ん〜好きな人にはしたいし、してあげたいよ。」

まりは、流星に抱きついた。

「私が先生にしてあげる。私が…」

流星は驚き、ひっくり返ってしまった。

「待て、待て、ちょっと待て。お互いに好きになってからするものだ。押し付けたらダメだ。」

「先生、私をどうしたら好きになって貰える?」
まりは、流星の目を見つめながら真剣に聞いていた。

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